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ただのにっき

2006-08-13(日) [長年日記]

St.GIGAを録音しようとして七転八倒した話

(概要: BSデジタルで放送されているSt.GIGAの音源をMP3ファイルにするまでのメモ)

なんだか朝から涼しくて、先に起きたかみさんが「はてなの近藤さんがテレビに出てるよー」と起こしに来ても「あとでYouTubeで観るからいい……」(←救いようのないダメ反応)と答えて朝寝を楽しんでしまった。貴重な夏休みが無為に過ぎていくなぁ。それもまたいいんだが。

かみさんはコミケに出かけてしまったので(またかよ)、のそのそと起きる。ホントに涼しい。こんな日は、St.GIGAを流しながら、窓から入ってくる風にあたりつつ、読書など。読んでる本が『日本沈没第二部』な時点で台無し感がひしひしとしてくるが。

ここで「St.GIGAはつぶれたんじゃないの?」と思った人は半分正しい。任天堂に見捨てられたあとつぶれたのは事実で、BSアナログの音声5chはもうない。が、その遺産を買い取ったWINJという会社によって、BSデジタルにて延々と再放送されているのである(このあたりの経緯はセント・ギガ・フォーエバーに詳しい)。

そのWINJも、サイト上のタイムテーブルの更新がひと月以上止まっているとか、メールを出してもなしのつぶてとか、電話をしても誰も出ないとか、なんだか雲行きが怪しい。そもそもどこから収益をあげているのやら。せっかくデジタルで放送されているんだから、今のうちにSt.GIGAの遺産を手元に録音しておこう! と思った(のが運の尽き)。

まず、デジタル録音環境を作る。これは去年買ったカノープスMD-Port XPの(使うはずがないと考えていた)光デジタル入力が使える。デスクトップからひっぺがして、Let's noteに接続。付属のMEDIACRUISEをインストールすれば録音できる……んだけどこのMEDIACRUISE、操作性が最悪な上に、無音状態の認識がおかしくて、自動録音が始まらない。

使い物にならないので、フリーな録音ソフトを探し、S Recというのを見つける。gogo.dllがあると自動的にMP3までしてくれるというので、ひさびさに午後のこ〜だも入れた。以前問題視されていたバイナリ配布は、インストーラがその場でソースをコンパイルするという荒業で回避するようになっていてのけぞった。そこまでやるか。ともあれ、これで録音環境は完成。

もっとも、これを人力で「エアチェック」するのもバカらしい。EPGを使ってHDDレコーダに「録画」して、あとからまとめてダビングすれば、失敗してもやり直せる。そう思ってまず30分くらい試しに録画してからダビングしたら、なんと最初の15秒しか信号が出てこない!

いろいろ調べてみたらSCMSというキーワードがひっかかる。おーのー! コピー防止技術でしたかorz MDやDATだけの話かと思っていたら、HDDレコーダにも装備されていたんだな。ムカっと来て、思わずPCをHDDレコーダに投げつけたくなった(が思いとどまった)。

わかったよ、リアルタイムで録音すればいいんだろ! S Recにはタイマー録音機能もあるので、NTPできっちり時刻合わせをすればタイムテーブルに合わせた自動録音ができるに違いない。とりあえず今夜、数時間分を仕込んでみよう。

こうやってまとめてみると、「七転八倒」って感じじゃないな。「二転び三起き」くらい?

Tags: st.giga mp3