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ただのにっき

2006-05-21(日) [長年日記]

ひさびさに朝練へ

いい天気だ!

「陶磁のこま犬百面相展」に行って来た

町田市立博物館にて、愛知県陶磁資料館の収蔵品が出張してきているとのことをこま犬ライブラリの掲示板で教えてもらったんだが、なかなか行けなかった。今日で終わりということで、あわてて閉館間際に慌てて滑り込み。

展示品の一部は陶磁資料館の収蔵品でほんの一部が見られるが、約100点、陶磁のこま犬ばかりという、けっこう盛大な展示だった。室町から江戸にかけての、独創性の高い作品ばかりなので、どれも面白い。写真はチラシに載っていた一番気に入った作品。明治以降はこういう奉納物は廃れてしまったとのことで、なんとももったいない話だ。いい文化だったのにな。

ところで、博物館なのでとうぜん作品に説明書きがついているんだが、変なデザインのこま犬にはバカの一つ覚えのように「モデルが何かわからないが」みたいなコメントが付いている。これを書いた学芸員は、江戸時代のアーティストには具象しか作れないとでも思っているのだろうか。どう見たって、「こま犬」という制約の中で最大限のオリジナリティを追求した、抽象度の高い作品なのに。モデルなんてない、優れた妄想の産物であろうことは、ひと目見ればわかるだろう。おれなんて「やっぱ江戸時代すげぇ」と驚嘆の声を上げっぱなしだったよ。

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