ただのにっき
2006-04-15(土) [長年日記]
■ tDiaryParty2.1 - 「継続」という目標
ぎりぎり間に合うように渋谷駅に着いたのに、街にあまりに人が多くてまっすぐ歩けず、少し遅刻してしまう。まったく、これだから都会は嫌いだ。で、dotBARに入ったとたんに、ビミョーな雰囲気に出迎えられる。待ちきれなくて乾杯をしてしまった直後らしい。うーん、間の悪い……。
さっそく前の方に出てプレゼンの準備を始めるも、無線LANにつながらない。中国でまつもとさんが呪いを回避した、身代わりになったか? 仕方がないので、ネットが必要な後半のネタは後回しにしてキーノートを開始(→資料)。
20年継続しようという目標、数字は別にしても、フリーソフトウェアのプロジェクトとしてはあまり聞いたことがない。フリーソフトウェアに限らず、商用ソフトであっても、「何年後までちゃんと使えますよ」という保障をするものは数少ないと思う。ハードウェアなら部品の保管期間がある程度保障されたりするものだが、ソフトウェア製品のなんて刹那的なことか。
ソフトウェアプロダクトに限らない。ブログブームに乗って数多くのサービスが立ち上がったが、すでにサービスを停止している企業もある。それも、満足にデータのエクスポートすらできないことも少なくない。こんな状況で、安心して日記を書けるだろうか。
10年日記という(紙の)日記帳がある。これを買えば、少なくとも10年間、同じフォーマットで日記が書けることを保障するものだ。同じことがWeb日記でも言えたら嬉しいと思う。もちろん、ボランティアベースのtDiaryがそれを保障することなどできはしない。しかし、「20年」という具体的な数字を、今回開発/ユーザコミュニティに提示したことで、継続の重要性に対する認識が共有できたとしたら、実現の可能性はかなり高まったのではないかと思う。
他の人のプレゼンも、どれも面白かった。「tDiary進化論」(「OL進化論」のパロディ)は会場にいた人しか読めない、貴重なパロディでしたな! おれが課長役なのはちょっとアレだったけど(笑)。
全員の発表が終わったあと、有線で接続したネットワークを使って、2.1.4をライブでリリースというネタを披露する。これを見てもらって、リリース作業の苦労をわかってもらおうという企画だったが、スムーズに見せることを意識しすぎて事前にいろいろ仕込んでしまい、結果的には「すごく簡単そう」という印象を与えてしまったような気がしなくもない……。