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ただのにっき

2006-03-28(火) [長年日記]

Gmailは勝手にReply-Toがつく(3) - 解決

先日のGmailの話、おれはぼちぼち英語UIに慣れてきたところだったんだが、TrackBackなどで教えてもらったところによると、日本語UIが突然改善されたらしい。素晴らしい。これはアレだ、おれがGoogleに文句言ったから、連中が慌てて実装したんだぞ(違うと思います)。

確認してみたところ、英語UIにしかなかった機能のうち、今回に日本語UIに反映されたものは:

  • Deleteボタン追加
  • 勝手にReply-Toがつかなくなった

Reply-Toの件は大きいね。これで日本語UIを心置きなく使える。

逆にまだ未実装なのは、左サイドバーの

  • Quick Contact
  • Chat

かな。他にもあるかも知れないが、少なくともおれには不要な機能なのでどうでもいいや。……という情報を除いた記事BB Watchに出てた。いままでウィルスチェックされてなかったのか。でも、1通もお目にかかったことがないぞ。


そういえば先日の記事には18 til i dieからTrackBackが来ていたが(ときどき/.Jとかで見かけるk3c氏ですな)、

しかしこれを「差別」と呼ぶのはどうですかね。そういう主張を通してしまうと、延焼してgettextizeされてないフリーソフトウェア/オープンソースソフトウェアはみんな差別だとかという話になりそうだが、そんなことはないよね。誰もそんな義務を負っているわけじゃない。Gmailだってそんなことは一言も保証してない(はず)。そこは履き違えないで欲しいなあと思います。

という指摘はどうだろう。

Googleと言えば、毎年数億ドルの設備投資を行い、極めて優秀な人材ばかりを何百人と採用し続け、莫大な収益を上げ続けている大企業だ。Gmailはその大企業の「製品」で、おれはそのユーザだ(無料だが、代わりに広告が入っている以上、Gmailは彼らの収益源である)。その「製品」について、母国語への対応が遅れていることについてユーザが苦情を言うことの何が「履き違え」だというのか? こんなの、日本産ゲームコンソールの発売がいつも後回しにされることを嘆くヨーロッパのゲームファンと同じ心理に基づいたものに過ぎない(だからこそPS3の世界同時発売宣言には非常に意味がある←余談)。

もし、これと同じことをボランティアベースのフリーソフトウェアに敷衍するようなヤツがいたら、その時点でそいつにチクリと言ってやりゃぁいい(言いたければ)。もちろん、相手がフリーソフトウェアだからと言って、不満を述べることに対して遠慮する義務は誰にもないし、そういう不満に対して反論しなければいけない義務もないけど。

まぁこの人は、自分が英語UIに抵抗がないがゆえに、多言語対応に割く労力を他のことに使って欲しいとか書いているが、これがまったく同じ「履き違え」であることに気づいていないようだ。この人は、より多くの人に使ってもらうために多言語化を進めているフリーソフトウェアに、「そんな無駄なことするな」とか言うんだろうか。少なくともおれは、田舎の老いた両親にGmailを薦めるときに「でも英語でしか使えないけどね」とか付け加えたくはないよ。

Tags: gmail