ただのにっき
2005-03-28(月) [長年日記]
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ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち(ポール グレアム)
やっと読了。本自体は薄いのに紙も薄いので、実際はけっこうな分量があるという罠。
もういい歳なので、これを読んで目から鱗、みたいなことはないんだけど、過去に戻って自分に読ませたいよね。前半は10代の自分に、後半は20代の自分に(20代のおれならLispもより理解できたに違いない!)。そう、前半と後半で明らかにターゲットが違うので、半分に分けてあげないと混乱するに違いないと思った。
もちろん、ターゲットが違ってもスタンスは同じだ。どの話も、「先入観を捨てて真実を見ろ」みたいな話だ。さまざまな事物を、この視点で鮮やかに、ユーモアたっぷりに切り分けて見せる。ハッカーはWindowsを使わないとか、Microsoftに対する偏見とか、Graham自身も抜け出せていない先入観があるにはあるが、10代・20代の読者なら気にならないだろう。これからの人生の、いい道案内になると思う。
蛇足: Grahamが立ち上げたViawebという会社が、本当にそんなにすばらしい会社だったのかどうかはわからない。なにしろ彼のエッセイでしかお目にかかったことのない名前だし(もちろんおれの不勉強だろうが)。Yahoo!に買収されたんだからそれなりの成果は上げていたんだろうけど。でも、その雰囲気から、「はてな」を想像した人は少なくないだろう。はてなはLispを使ってないと思うが(となるとGrahamの主張するLispの優位性も「?」かな[笑])。
■ 今日のspam
たま〜にspamフォルダを見ると(最近はほとんどbsfilterに任せきりで見もしない)、面白いのがひっかかっていたりする。
今日のコレ、ベイジアンフィルタを潜り抜けるための、涙ぐましいまでの努力の痕跡であるが、そもそもwebmaster@tdiary.netからメールを出したことなんてありませんから! つーか、@yahoo.co.jpからのメールってだけでspam判定度がぐっと上がるしな(笑)。
Subject: メールが届きました。 From: 坂本あずさ<cuty_flowerpark@yahoo.co.jp> To: webmaster@tdiary.net 最近あなたからのメールをよく受信するんですが、どちら様ですか? はじめは迷惑メールか何かかと思ってたんですが、そんなにおかしな内容じゃなかったので とりあえず返信して見ました。私のアドレスに見覚えはございますでしょうか? ご連絡頂ければ幸いです。
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Web+DB press (特別総集編)(-)
とりあえず買っとくでしょ。買うだけで読まない可能性があるんだが……。