トップ 最新

ただのにっき

2004-08-16(月) [長年日記]

アテネ五輪: 柔道が一番面白い

男子サッカーは、HDDレコーダーに録画を溜め込んで見る暇もないまま、予選敗退が決まってしまいました……。あーあ。あの組に入った時点でこうなることは予測できていたとは言え……不運なヤツらだなぁ。

さて、仮におれが日本人じゃないとしても、日本人選手を応援してしまうに違いないのが柔道である。なんと言っても、姿勢からして違う。他国の選手の多くが「お前らスクラム組みに来てんのかよ!」とツッコみたくなるほど腰が引けているのに対し、彼らは上体の起きた、正しい柔道の構えである。そしてそれが単に伝統を守るためだけのやせ我慢でなく、マジで強いからカッコイイ。

姿勢がいいからスピードも出る。以前は軽量級でしか見られなかったスパっと決まる豪快な一本が、最近は重量級でも見られるようになってきたのは、「やはり日本の柔道はこれしかない」という開き直りができてきたからかも知れない。基本に立ち返った方が見応えがあるのだから面白い(どんなものでもそうかも知れないが)。

というわけで、昨日までの4人(金x3、銀x1)は本当にすばらしかった。どれも、一瞬の隙を見逃さない、珠玉の技の数々である。特に横澤の準決勝での逆転勝ちは、マンガでもあれはないだろう。きっとサボンは、「もう勝った」と思って気持ちが一瞬抜けたに違いない。それを見逃さずに懐に飛び込んで1秒で決めたんだから、奇跡と言うのは失礼だ。ああいうのを実力と呼ばずになんと言うのか。

このあとの中量級、重量級も楽しみだよなぁ。特に井上。はやく帰って、ライブで見られるといいのぅ……(←無理っぽい)。