ただのにっき
2004-07-31(土) [長年日記]
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揺籃の星 上 (創元SF文庫)(ジェイムズ・P・ホーガン)
おれの未読キューは優先度付きなので、重要な新刊は先に読まれることもあるのだが、無条件に最高の優先度を付けられるのはホーガンだけだろう……というくらい、待ち望んだ一冊。忙しいさなか、なんとか読んだ。
解説にもあるように、ネタ元になってる理論がトンデモなのにもかかわらず、(いくつかおかしな点はあるものの)きっちりそれっぽい説明をつけて、いかにもこんな世界があり得そうに思わせてしまう力量はさすが。「トンデモ」が「事実」である世界で、既存の仮説に固執する科学者たちを愚かに描くことを通して、ホーガンの科学への愛がひしひしと感じられる作品になっている。これぞまさにホーガン(←つまり、政治関係の描写には目をつぶれ、ということ)。
ところで「ホーガン」で「三部作」と言えば、衝撃的だったデビュー作「巨人たちの星シリーズ」だが、あれは毎回「これですべて解決!」と思える結末が、次作でみごとにひっくり返されるのがカタルシスだった。このシリーズも三部作らしいので、このあとがどうなるのか楽しみでならない。
■ SHARP DV-HRD1
最近はAV関係にはほとんど出資しなくなっているので、こういうモノも型落ちで安くなってるヤツを買ってくるんである。つーか、先週末に買ったんだけど、設置している暇がなくて、やっといじっている。
いいんだよ、どーせTVはたいして見ないんだから、80GBもあれば。つーわけで、今のところは単にビデオの媒体が変わって、DVDプレイヤーが一体化した、という程度の感覚。これで「ProjectX」が毎週ちゃんと見られるようになるかな(笑)。
ところで、今まで使っていたSamsung DVD-618Jが余ってしまった。知る人ぞ知る、リージョンフリー機。海外の格安DVDも再生できるよ……と薦められて買ってはみたものの、国内向けしか再生したことがないので、宝(?)の持ち腐れである。欲しいという人があれば差し上げます。