ただのにっき
2004-07-26(月) [長年日記]
■ XP祭り2004
行ってきた。問題山積のプロジェクトを1日放置するのは気がとがめたが、それを理由にこういうことに時間を割かなくなったら、エンジニアはおしまいである。ま、2、3度、携帯で呼び出されたけどな……。
以下、気になったセッションから。
XP事例紹介(1) - 三年目の報告
咳さんのプレゼン。これだけにとどまらず、今回のイベントではもう「XP導入済みは当たり前、あとは導入後をどうするか」といった話が多くて焦る。もう、今ごろ導入を画策してるなんて遅れてるよ! やべー!
「XPで一番面白いのは計画ゲーム」と言い切るあたりがベテランっぽい。いちばんビックリしたのは、受け入れテストを毎日回しているというところだったりするんだが。UnitTestならまだしも、そんな工数捻出できないと考えるのが、ふつーだと思う。それを「やっちゃう」というか「やれちゃう」のがXPなんだろうか。
かなりカスタマイズされたXPのせいか、最後の方で「最近、XPやってる自覚がない」と言う告白(?)をしていたが、これがあとのセッションと奇妙な一致をみるのである。
アンチプラクティス : XP導入後の落とし穴
XP導入後に陥りがちな失敗をパターンランゲージとしてまとめていて、非常に参考になる。XPを導入する/したマネージャは必見。あとプレゼンの作り方が「XPっぽい」のがまたいい感じ。こういうノリがないとXPは維持できないと思った。
で、最後の方に出てきた「守破離」のスライドにゾクっときた。最初はプラクティスを遵守し(守)、次第に自分なりにカスタマイズしていくと(破)、それはもうXPではない自分だけの手法になる(離)という話なんだが、これって咳さんが言ってたことと同じじゃないか。たった12〜14のプラクティスをMAXにするだけの手法が、ここまで奥深くなるとは。こうなるとXPは「法」じゃなくて「道」だよな。だとしたら、日本人にもっと合いそうなもんだが。
Agile Development Conference報告
平鍋さんの報告。ただのカンファレンス報告というよりは、いま活発なアジャイルな方法論とその周辺を、上手にまとめて紹介する感じのセッション。テンポがよく、面白くてためになった。また山ほど本を買い込みそうになる話であったが……危険だ。
午前中にあった長瀬嘉秀の「XP2004報告」は、単に「行ってきました、面白かった」というレベルにとどまっており、同じ海外イベントレポートでこうまで違うか。つーか、こうなると長瀬嘉秀は本当になんの役に立ってるのかさっぱりわからん……。
比率
- 会場のThinkPad率が高すぎる
- それより高いのが「伊右衛門」率の高さである。21世紀のハッカー飲料は日本茶ですよ!
- 女性比率は(当然)低いが、去年のLL土曜よりは多かったので、「きれいなおねーさんとペアプロ」がしたい人は少し期待してもいいかも知れない(が、セクハラにならないように気をつけよう)
その他
- ライトニング・トークはお笑い系も真面目系も、どれも面白かった。特に角谷さんのバーンダウンチャートはおれもやってみようと思った
- 朝昼夕、3回の巡回をすると、携帯のバッテリーがなくなる