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ただのにっき

2004-01-20(火) [長年日記]

tDiary.Netの新規ユーザにマメにリンクしてみる週間(3)

……今朝はリンクするようなネタがなかった。

なお、ゆうべ取り上げたスタイル選択の件、さっそく対応されたもよう。寝ているあいだに事態が動いたようである。油断も隙もない(^^; マメな管理人さんが多くて助かる。

それから、夕べ異常に重かったのは、第一の過負荷状態が長く続いたせいだと思われる。ちょっと原因不明。bot襲来とかではなかったようだ。たぶん、新人さんがいっせいにテーマを漁ったせいじゃないかと思う。サムネイルだけでも外部サーバに置いたら、改善されるかな……。

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作者のテーマがどこにあるのか、よくわからない。物語の大枠を見れば、半村良系の伝奇SFの手法である。しかし、舞台を近未来に設定したせいか、新しいガジェットが登場するたびに地の文で解説が続き、読者が物語世界に入り込めない。こういう話は、舞台装置の中に自分も入り込んで、世界が変容していくのを感じながら読むのがいいのだ。でも本書は読んでいてもぜんぜん臨場感がないので、エンターテイメントとしては失格である。

巻末の解説にあるように、アイデンティティをテーマにしているともとれる。しかし脳にコンピュータを埋め込めるほどの時代に、個人認証を"ワーコン"という身体から分離可能なデバイスのみに頼るのは、リアリティがない。そんな危ない世界が登場してしまう背景説明が浅い。アイデンティティ・テーマのSFであれば近年ではイーガンの作品が出色だが、あれに比べるとお粗末だ。

では、作者お得意の組織論がテーマかと言えば、書いてあることは同じ作者の『ウロボロスの波動』とさして代わり映えがしない。オープンソース論では欠かせない『伽藍とバザール』を読んでいれば、目新しいことでもないので、何をいまさらという感じである。

結果として、どこに焦点があるのかさっぱりわからない小説で、しかも結末で一気に話の片を付けているため、前半の物語が弱い。どうにもすっきりしない読後感であった。『ウロボロスの波動』は面白かったけど、あれはワンテーマの短編だから、よけいな枝葉がなくてよかったのだろう。長編になると欲張りすぎて、まとまりが感じられない。

Tags: book

tDiary.Netの新規ユーザにマメにリンクしてみる週間(4)

面倒なのでリンクしないが(すでにタイトルから乖離してきたな……)、第五でスタイル選択を可能にしたことへの評判がすこぶる良い。今回の募集ではなぜかXREA(の自前設置)やはてなダイアリーからの移行組が多いからかも知れないが、こんなにもWikiスタイルやRDスタイルへの反響があるとは思わなかった。

もしかして記述スタイルが選べることって、tDiaryを選ぶ理由のかなりの割合を占めてる?

tDiary.Netの新規ユーザにマメにリンクしてみる週間(5)

Wikiスタイルでの「改行」。基本的にそういう書き方を許容しないのがWikiスタイルの"いいところ"なんだけど、tDiaryの場合はプラグインの実装がプリミティブなので、こういう技が使える。

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