ただのにっき
2003-11-12(水) [長年日記]
■ vimでutf-8のファイルを扱う
いや、utf-8の方じゃなくて、「:set fo=M」の方を知らなかった。これ、欲しかったんだよ〜。なんだ、ふつーのオプションとしてあったんだ……。正式には「formatoptions」ね、ふむふむ。
おれ、vimのことで知らないこと多すぎるよなぁ。これがなかったらなんにもできないのに。
ちなみにいま困ってるのが、iso-2022-jpなファイルがちゃんと読めないこと。fileencodingsのリストに加えてみたり、どこかで見つけたiconvを使うスクリプトなんかも組込んであるんだけど、ダメ。
■ Open Source Way 2003
12月5日のためだけに8000円ってのは、びみょーだなぁ。別件で12月3日だけに来る人もいるようだし……。
■ Amazonの「おすすめ」が変(3)
昨日のツッコミが、おれの意図したこととちょっと方向が違っていたので、補足しておこう。
Amazonの1 Clickをはじめとしたさまざまな「仕掛け」は、使う側からすると「ユーザのコストを減らす工夫」に見えるが、よく考えてみれば実際は「Amazonのコストを減らす工夫」でもあることがわかる。
オンラインショップで、自動化によるコスト削減がもっとも難しいのはユーザサポート業務だと思うが、これを根本的に減らすにはユーザがトラブルに遭う頻度を減らすしかない。Amazonのサイトのよく練られた構造や、JavaScriptを使わないナビゲーションは、みんなこのためにあると言っていいだろう。ユーザが直感的に使えている限り、Amazonへの個別問い合わせは発生しない。
こうやってトラブル発生をぎりぎりまで減らしたあとに残る問題は、それでも発生してしまうユーザからの問い合わせをどうさばくかだ。この点に関するAmazonの回答は、「可能な限りたくさんのFAQを用意する」であるように見える。実際、ヘルプデスクにあるFAQは、たいていの疑問には答えられるようになっている。
しかし今回の事例でわかるように、AmazonはFAQでも解決しなかった場合にもこの原則を適用しようとしてしまい、問い合わせフォームにたどり着くのが非常に難しくなっている。「Amazonのコスト削減」を「ユーザのコスト削減」にすり替えて見せかけるという「仕掛け」が、ここで破綻している。これを「Amazonの正体見たり」と表現したわけだ。お化け屋敷の舞台裏を見てしまった感じとでも言おうか。ちなみに他のオンラインショップショップの多くは、最初から舞台裏が見えまくりなので、そもそもAmazonと比較できるレベルに達していない。
別にメールアドレスが表記されていなくてもいいし、フォームからしか問い合わせができなくてもかまわないのだ。それが、「Amazonの都合」であるように見えない限りは。