ただのにっき
2003-05-29(木) [長年日記]
■ 昨日と一昨日のbsfilter
spam 104通、フィルタ率100%、誤認識3通。
誤認識された3通は普段からよくspamが来るMLなので、-vを付けてみたら確かにメールヘッダばかりがターゲットになっていた。時間を見て対策してみるつもり。
■ 反応リンク集
けっきょく、TrackBackが普及するより前に、Wikiによる人力リンク集がけっこう役立つことが見えてしまって、またTrackBackの有用性にマイナスポイントだなぁ(苦笑)。
きょうはまずblogってどうよ?を見て回ってから、「つぎは42件の話〜」と思って探してみたら、なんと反応リンク集が2つもあるし。う〜む、こんな非効率を見逃していて良いのか。
ってことで、反応リンク集を作るための専用Wikiサイト、反応リンク集のリンク集を作った。とりあえずポータルとして整備しよう。
■ blogってどうよ?(リンク集)
もう祭も終わっちゃった感があるので、感想だけ残しておこっと。
そもそもあれは、HotWiredのblog関連記事のせいで「これからは個人ジャーナリズムの時代だ!」と勘違いしてしまった人たちに、HotWired自身が冷や水をぶっかけて熱気を冷ますための記事なんだろう。本場アメリカのbloggerたちの冷静な視点を知ってもまだ浮れていられるか、ふつー?
おれは主にインタビューを読んで、日米の違いは以下に集約され、それはもはや埋まることはないと思った。そしてそれで問題ないと思う。
- アメリカには9.11があったが、日本にはなかった
- 日本にはmeshとJBAがあったが、アメリカにはなかった
■ 42件騒動(リンク集)
こっちも感想だけ残しておこう。ちなみに、いちばん腹が立ったのは、この程度の文書をわざわざPDFにするオモイカネの悪習(?)だ。読みづらいったらないっつの。
オモイカネの反論(PDF)によれば元の文書(PDF)は顧客説明用の補助資料ということなので、いわばマーケティング資材である。たいていのマーケティング資材には、なんらかの嘘が含まれるのが普通である。だとすれば中身についてあれこれいうのは意味がない。責めるべきは以下の2点ではないか。
1. マーケティング資材を公開しておいたオモイカネの非
恣意的な基準で選ばれたリスト(しょせんマーケティング資材なので恣意的なこと自体に問題はない)を、誰でも読めるところに置いておく必要はない。内容がフリーソフトウェア/オープンソース作者のモチベーションを低下させる可能性を持っているのは明らかなのだから、オモイカネはあくまで内部資料としてこれを使うべきであった。オープンソースで飯を食ってるオモイカネとしては、致命的な判断ミス。
2. マーケティング資材を不用意に使った経済産業省の非
この手の資料は、説明者がちゃんと付いていないと意味がない。オモイカネ的には「日本発のOSSもけっこうあるんですよ」と顧客に説明するのが目的だったのに(だから30件でなく42件にしたと読める)、講演では逆に「42件しかないんですよ!」という文脈で引用されてしまった。/.Jにあった聴講レポートによれば多分に煽り要素があったようだが、あまりに後先を考えなさすぎる。数字が一人歩きする危険性を考慮しなかった講演者にも非がある。