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ただのにっき

2002-11-11(月) [長年日記]

blog

なんか誉められてるような。こそばゆいね。

しかし、これまでも何度か書いてきたけど、Web日記の最大の発明は「段落アンカー」にあると思っているし、最初にリスペクトすべきはそっちだろう。refererによるゆるやかなコミュニケーションは、(日本ならではの)オリジナリティを感じさせる。誰の発明か知らないけど。レンタルサービスだって日記鯖を先にあげるべきだと思うし。tDiaryやtDiary.Netは、そういう先人の知恵を上手にまとめただけだ。

海外での動向は知らないけど、(おそらく)HOT WIREDあたりの紹介記事からblogに興味を持ち始めた日本のインターネット利用者にとって、日記とblogの違いは「ジャーナリズムの有無」なんじゃないかと思う。個人が発信するジャーナリズムを機能させるツールとしてのweblog。なんかカッコイイ気分になれますな。しかし、そこに個人の生活をにじませてしまうと、とたんに日記になってしまうという罠。だいいち、従来のWeb日記にだって、ジャーナリズムを感じさせる記事は山ほどあったわけで、やっぱり両者の区別なんてつけられるものではない。

で、先のholic.orgから周辺のリンクをたどって読んでみたけど、新世代bloggerたちは、どうも日本のWeb日記文化の存在を知らないみたいだな。それとも、「Web日記って面白そうだけど、ちょっとおたく臭がしていて近寄りがたかったんだよね。でもblogの輸入でWeb日記文化はなかったことにしてオシャレに仕切り直しができそう」ってところだろうか(笑)。舶来物をありがたがる日本人の特質は、インターネットでも健在だ。でも、読んでみるとジャーナリズムのカケラもないblogばかりで、なんだ、やっぱり日記じゃん?

だいたい、伊藤譲一の名前が出てきた時点で「うわ、うさんくせぇ」と感じるのが普通だと思うんだけど……なんて考えてたら、yomoyomoさんの最新作『I can't blog』に同じようなことが書かれていて笑った。ようするに、「伊藤譲一免疫を持っていない人」が新しいことをやってる気分で浮かれているのが、日本のblogムーブメントの正体なんじゃないの(←毒がありすぎ?)。

blog(2)

おいしい部分をクリップするよなぁ >俺ニュース。

つーわけで、山形浩生勝手に広報室の部室に書き込まれた伊藤譲一のマヌケなコメントを追加しておこう(本人という確証はないけど)。無知蒙昧とはこのことだ。どっかの無邪気な東大生より、よっぽど問題ありますよ、これ。

PageRank

その論文、以前読んだけど、相互リンクでPageRankが上がるなんて部分は完全に忘れていたなぁ。

しかし、いまのGoogleのアルゴリズムはこんなにプリミティブじゃないと思うんだよね。あとこれは、リンクする相手ページ内にリンクが少ない場合に高くなる、とされている点がちょっと違うかも。なにしろ「本日のリンク元」をもっぱら埋めているのは(リンクが多数ある)Googleからのrefererだから。というわけで、おれは「Google自身のPageRankが高すぎるのが問題ではないか」と思っているんだけど(笑)。

tDiary.org

こっそりとtDiary.orgの整備を進めているんだけど(こんどのサイトはtDiaryベースのblog[笑]ダヨ)、構築を始めた日から1件1ページで生成しているせいで、最新のニュースが約4日ほど未来になってしまっているという……。まぁ、毎日ニュースがあるわけじゃないので、いつか現実に追いつくと思うんだけど。

というか、無数のリンクぎれをまずなんとかしないとね……。

blog(3)

あぁ、こんどは「お笑いパソコン日誌」からリンクされてる。今日のリンク元は荒れそうだ。

blogツールのメリットとしてRSS/RDF生成に関しては同意する点もあるんだけど、Web日記とblogを比較してRSS生成を挙げている文書では、ほとんどアンテナの存在について語られていないというのがアレな感じなんだよね。アンテナはXMLが生まれるはるか昔から存在するテクノロジーなわけで、「おまえらXMLがそんなにありがたいか」と指摘したくもなる。やはりここでも、根底には「無知」があるのではないか。

まぁ、こういう独自技術はどうしても不利なのは認めるけどね。ただ、非常に進歩し、サービスとしても洗練されたアンテナの例として、はてなアンテナの存在はblog論の中で語られてもいいのではないだろうか。

あとこの指摘にもあるように、tDiaryにはRDF生成プラグインもある。そう言えばこれ、プラグイン集に入れようかと思ってたのに、すっかり忘れてたな。つーか、今ならRSSを生成した方がいいの?(←アンテナで充分な人なのでよくわかってない)