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ただのにっき

2002-05-23(木) 5245歩 [長年日記]

発音

お笑いパソコン日誌の5/25 9:00に反応。

高校生の頃、ボーイスカウトのアメリカ遠征に行った。団長は中年の英語教師だったのだが、事前訓練の時からことあるごとに「お前らの英語はなっとらん」的な発言でスカウトたちの不興を買っていた。「おれは話せるからいいけどね」という態度がありありと出ていたからである。

さて、米国上陸後、最初の昼食はその日の宿のカフェテラスだったのだが、その英語教師、「おれが手本を見せてやる」と言わんばかりに先頭に立ち、店のねえちゃんに「ハムサンド」を注文。しかし通じない。繰り返しても通じない。5回くらいやりとりして、やっとねえちゃん「Ah, ham!」とわかってくれた。「a」の発音がなってなかったのである。高校生の英語が「なっとらん」のは、教師の側に問題があることが明らかになった瞬間であった。遠征中の以後の生活がずいぶんしやすくなったのは言うまでもない(笑)。

とはいえ、大人になってアメリカ人、オーストラリア人、インド人、中国人、韓国人と英語で仕事をするようになってみると、件の英語教師ばかりが悪いわけではないことがわかってくる。特にインド人の発音を聞いていると、発音よりボキャブラリの方がよっぽど重要やなぁ、と思うことが多い。ン年前のあの場面で、「h」で始まり「m」で終わる一音節の単語が出たらそれは「ham」かも知れないと想像できなかったねえちゃんの方に非があるのである。

だいたい、アメリカ人は相手がまともな英語を話すと仮定して会話をする傾向がある。相手に合わせて単語を選んだり、話す速度を落としたりするアメリカ人には会ったことがない。オーストラリア人はその点、相手がネイティブでないとわかると、わかってもらおう、わかってあげようという気持ちが出る。移民の国だからだろうか(そういう意味ではアメリカなんてもう、移民の国じゃないのかも)。ちなみにインド人は、自分の話す英語がまともだという自信がもっとも強いような気がする。「version」を「ヴェルジョン」なんて発音しておいてそれはねーだろと思うが、ビジネスの上では彼らのスタンスが一番正しいような気がしないでもない。

そうそう、関係ないけど、スカパー入れて以来ドはまり気味の321:Discovery Channel、発音がクリアで喋りもゆっくりなのでとても聞きやすく、その点でもポイント高し。グローバルに配信することを前提にビジネスを考えると、アメリカ人でもああいうことができるんかな。ようするに、自分の英語がいちばん「なっとらん」ということなんだが、それは心に棚を作っておくことにする:-)

待ち受け

いや、和貴が欲しいと言ったので載せてみただけ。

tDiary: preで空改行を許すパッチ

ずんだあんさん考案の、preの中の空行を無視するパッチ for 1.4.3。

自分でもさんざんやっといてナンだけど、「日記にpreなんて使うなよなー」と思わないこともない(笑)。でも必要な人には悪くない仕様変更だろう。pre内だけ特別扱いしても影響はまずないと思うので、希望が多ければ採用してもいいかも知れない。