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ただのにっき

2000-02-21(月) [長年日記]

VNC

さて、面倒くさそうな問題はあとまわしにして、わりと簡単に片付きそうな問題から手を付ける(笑)。最近、仕事から帰って最初に立ち上げるPCはWindows98マシンの方なのだが、なぜかというとMP3プレーヤーのRio PMP300へ、翌日聴くデータを転送するため。これを済ませば、(ゲームをするのでない限り)Windowsを使う用事はない。ところが、狭い机に2台のマシンが載っているので、キーボードやマウスの置き換えがすごく面倒。キーボード切替え機とかそういうものでなく、LinuxからWindowsをリモートで操作できれば便利だよね。

ということで、今日はVNCをいれます。VNCは、Virtual Network Computingの略で、遠隔地にあるマシンのデスクトップを手元のマシンのディスプレイに出してマウスやキーボードで操作しちゃおうというソフトである。SymantecやIBMが市販ソフトを出しているけど、VNCはGPLで配布されるフリーソフトで、UNIX系OSやWindowsだけでなく、MacやPalmでまで動くという優れもの(Palmはクライアントだけだけど)。会社でも出張先で自分のオフィスのマシンをNoteで操作するのに使っていて便利なのは知っていたので、これをWindowsマシンに入れてLinuxから操作しちゃおうというわけ。

VNCのサイトからLinux用とWindows用のパッケージを取って来る。Linux用はソースもあるけど、Kernel 2.2用のバイナリパッケージもあるのでそれでもいい。まず、サーバーになるWindows用をインストール。こちらは通常のインストーラーがあるので簡単。登録後、スタートメニューにレジストリの登録とサービスの登録があるのでそれをすれば、起動時にサーバーが立ち上がるようになる。ここで、ログイン時のパスワードを設定する。Windows側の設定はこれで完了。

Linux用は使ったことがないのでパッケージを展開してREADMEを読む。いくつかファイルができるけど、今回Linux側はクライアントにしかしないので、vncviewerという実行ファイルだけでいいようだ。こいつを/usr/local/binあたりにコピーしておく。あとはおもむろに実行するだけ。まず、接続するマシン名を入力するウィンドウが出るのでWindowsのホスト名を入力。相手が見つかると今度はパスワードの入力を求めて来るのでさっき指定したものを入力すれば、こんな感じに、めでたくWindowsのデスクトップがX上に表示される

ちょっと反応が鈍いだけで、操作はWindowsとまったく変わらず。注意すべきなのは、Windows上のマウスカーソルは実際の矢印ではなく、その横についてくる小さな四角だということだ。これで、Windowsマシンは電源を入れるだけで、あとは全部Linux上で操作できるようになった。これでまた一歩、野望に近付いたぞ♪