2016-01-30(土) [長年日記]
■ OSS Gateワークショップにメンターとして参加してきた
(だいぶ間があいてしまった。これを書いてるのは翌週の水曜日)
以前書いたOSS開発者を増やす活動「OSS Gate」、その最初のワークショップを開催した(OSS Gateワークショップ2016-01-30)。メンターとして参加。
まずはやってみよう、という趣旨ということもあってあまりバンバン宣伝したわけでもないので、「OSS開発をしてみたい人」である参加者は4名。これに1.5倍くらいのメンターがいて、トライアルとしてはちょうどいい塩梅だと感じた。
あらかじめGitHubのアカウントだけ作っておいてということにしておいて、基本はworkshopリポジトリに参加者ごとの作業メモ用issueを作ってがんがんメモを書いていくというスタイル。それぞれの参加者にどんなことがやりたいかインタビューしてみたらLinuxカーネルを直したいなんて人もいてびっくりしたけど(笑)、それぞれに自分が普段使っているライブラリやフレームワークをチョイスしたようだ。
おれがついたakito19はruby-pgを選んだんだけど(ruby関連になったのは偶然です)、そもそもgemを単体で使った経験がほとんどないないらしい。ふだんはRailsアプリでActiveRecord経由なんだろう、なるほどおもしれぇなぁ。issueのログにはないけど、エラーが出たら(メッセージを読まずに)いきなりソースの該当行あたりを読み始めたりして、ふだんはどういう開発環境に身をおいているのか、横で見ているだけでいろいろわかることがある。
で、どこに目をつけたらいいか、ちょこちょこヒントを出しながら進めていって、最終的にはドキュメントとテストコード*1それぞれに1件ずつプルリクを出すことができた。どちらもすぐにマージされたようだ。OSS開発者デビューおめでとう!
なにがたいへんって、教えすぎないように自重するのがもうたいへん。できるだけ自力でたどりついて欲しいからすぐに正解は明かしたくないんだけど、明らかに困ってる人を前に手を差し伸べずにいるのも難しくて、その匙加減がほんま難しいわ。というわけで、むしろこっちが勉強になった感がある。
いちおう隔月でやろうということになったので、奇数月の最終土曜日固定で2回先まで予定を決めた。次回は3/26*2。ちかくにOSS開発者予備軍がいたら声をかけてあげてください。大学生、高専生あたりがいいと思うけど、社会人でもぜんぜんおっけー。メンターに怖い人はいません(たぶん)。質問などはGitter上にチャンネルがあるので、そこで聴いてもらえると良いかと。
Linuxカーネルを直したいというよりも、私のラップトップで
たびたびカーネルのバージョンが原因と思われるフリーズが起こっていたので
適切なところに報告したい…という感じでした。たまたまテーブルに元カーネル開発者がいたので、問題報告も一種の貢献なのでいけるかなーと
自分が困っていることを報告して、最終的に直してもらおうという行動は「直したい」でいいんですよ。最終的に直ればお手柄の一部はあなたのものです
あとこれは個人的な意見ですが、まったく無私の行動でもないかぎり「貢献」なんて重い言葉は使わない方が良いでしょう。こういうものは利己的じゃないと長続きしません。
see: http://sho.tdiary.net/20110619.html#p01