2003-03-14(金) [長年日記]
■ 忙しいなぁ
週のうち、出張3回、会議4回なんて、おれのペースじゃないよ。つーか今週、なんにも生産してねーじゃんっ。
昨日は「IntelがSONYにえこひいき」とか「産経新聞が著作権法に大胆解釈」とか、オモロイ話がいっぱいあったのに追いかけてられなかったしさぁ。
■ tDiary: テーマのブラウザ対応
ななんちからzoeさんトコや、天の旅人。。事実誤認が重なって喧嘩になるのも困るので、フォローしておくけど。
1.5系に対応したテーマは170を越えてまだまだ増え続けているわけだが、よく見てみればわかるように、テーマ作家の人数はとても少ない。そして、彼らはCSSやHTMLの標準について意識が比較的高いので、進んで新しい(すなわち標準により準拠した)ブラウザを選ぶ傾向がある。結果として、標準への準拠がちゃんとなされていない古いブラウザ上で、自作のテーマがどのように見えるのか、試したくても試せない状況がある。これが事実その1。おれも、こないだLibrettoのIEを6.0に上げちゃったし。確認できないということは「IE5では表示がおかしくなります」と書くことすらできないわけだ。おかしくないかも知れないんだから。
それから、tDiaryはちょうど1年ほど前から、DOCTYPEにDTDのURLを書く、いわゆるIEの「仕様準拠モード」を使う仕様に改められた。zoeさんが「WinIE5.0は相手にしてません」と書いたのはこの決定を経緯抜き(笑)で説明したものと思われる(tDiary.NetのサポートBBSで、「仕様準拠」あたりで検索すると関連する話が出てくる)。つまり、IE5 for Winのバグには積極的に対応しない、という表明をしたと。これが事実その2。
しかしながら、IE5(以下「for Win」は省略)のCSS系バグは小さい範囲なので、いくつかの特殊な指定を使ったテーマを除いては、問題ない表示に持っていくことは可能だ。しかし、事実その1が示すように、作者にそれを確認する術はない。だからといってテーマ作家のみんながみんな「IE5でまともに見えなくたってかまうもんか」と思っているわけはないので、「こうすればIE5でもちゃんと表示されます」と指摘してあげれば、喜んで対応してくれるであろう。「IE5には積極的に対応しない」だけであって「ちゃんと表示されたら嬉しいな」と思っているのだ。あたりまえの話である。
完全な個人の作品ならともかく、tDiaryは複数のメンバーからなる開発チームがメンテナンスをしている。そのオフィシャルなテーマ集に入っている以上、きちんとしたレポートを入れれば、開発者の誰かが対応してくれる可能性はとても高い。フリーソフトウェアの作者にレポートを入れることをすごく恐れている人が少なくないけど、それはとても損なことだ。相手をちゃんと人間として扱えば、とって食ったりしないんだからさ(笑)。
あ、書き忘れたけど、今回の話(font-sizeがem指定で字が小さくなる)は、IE6でも通用する問題なので、ますますちゃんとレポートした方が良い事例であったと言えよう。事実その3。
■ まつもとゆきひろ答える
先日Webでクマムシについて調べていたのですが、 ページの下のほうにBioRubyのバナーが張ってあって驚愕しました。
これを読んだあと、まったく関係ないtDiary-usersのtex.rbからtex diaryに行き、その親ページにあるクマムシ ゲノム プロジェクトの一番下に、まさしくそのBioRubyのバナーを見たときは、驚愕どころの騒ぎではありませんでした。オカルトだよ、これじゃぁ。
それはさておき、クマムシTシャツ欲しいなぁ。
たしかに、僕は「もっとフィードバックしてくれて良いのに」と思うことがあります。
「Lynxであなたのページはこう見える」のように、「各ブラウザであなたのページはこう見える」というサービスがあるとよいかもしれませんね。URLとブラウザ名を入れると画像を返してくれるCGI。
IEでそれをやろうとすると、バージョンの数だけサーバがいりますね(笑)