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ただのにっき

2020-01-06(月) [長年日記]

「映像研には手を出すな!」のアニメが始まった!

映像研については本当に本当に大好きな作品なので日記でも新刊が出るたびに触れてきたわけだが、こんなすごいマンガにアニメ化の声がかからんわけがないわけで(というか同時進行で実写版の映画まで撮影中というのはさすがに想像を超えてるわけだが)、それがいよいよ始まったのだ。

よく巷では「アニメ化不可能」みたいな言われ方をしていたけど、そんなわけはなくて、かといって簡単なわけではない。なにしろ劇中の映像研はとにかくアニメにこだわりがある設定だから、それを表現するのは至難の業だ。ようするにこれを手掛ける制作陣には同等以上のこだわりがなきゃいけない。そこだけが心配だったのだが。

蓋を開けてみればそんなものはまったくの杞憂。冒頭、浅草の幼少期のエピソードからの入りでもう「わかった」。最初の数ページで「掴み」が必要な連載マンガと、わかりやすさが重要なアニメで導入部の意味が違うことが明確に表現されていて「アニメ化ってこういうことを言うんだよなぁぁぁ」と唸った。

そんな「こだわり」は随所にあって、数え上げたら全カットあげちゃいたくなるくらいなんだけど、個人的に「うはっ」となったのは金森が揺れる洗濯機を押さえつけるシーン:

もう「バカじゃねーの!」ってなったわ(もちろん褒めてる)。

もちろん、映像研の白眉たる「空想世界へのシームレスな移行」が想像以上に素晴らしい。ラフな設定画みたいな描写だけでなく、効果音が口真似だったりするんだよ。それが世界に没入していくにつれて変化していくというね。天才か!

あと、声優陣も良い。というか音響監督が良い。なにしろ3人ともとても声が低いのだ。巷の女子高校生たちの会話を聞いてみればわかるけど、彼女たちはこれくらいの声で喋ってるんだよな。最近のアニメは女の子たちが不自然なほどキンキン声で話すけど、この作品ではそういう変なカルチャーから決別してるのが最高オブ最高だと思う。

それからコナン! そうかー、NHKだからできるんだよなー、そうだよなー。しかもちゃんとリメイクしてるし。アニメ研が原作と違ってアニメ制作をしてないみたいだけど、これが今後どう活きてくるのかも楽しみだ。


ところで、地上波の時間帯は裏番組をかみさんが見ているので(チャンネル権はかみさんにあります)、しかたなく独占配信のFODプレミアムの契約をしたんだけど(月額1000円未満なのでまぁ良い)、登録UIは説明不足に動線未整理で分かりづらいわ、ローカルにダウンロードできないから移動中はギガが不安で見られないわで(いまどきHLSですらない)、2020年にもなってこんなクソサービスを使わなきゃならないなんて屈辱だわ。映像研の放送が終わったら速攻で解約する!

Tags: anime