ただのにっき
2013-09-08(日) [長年日記]
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マージナル・オペレーション 01 (星海社FICTIONS)(芝村 裕吏)
星海社の最前線に載っていたのを見かけて面白そうだとKindleに放り込んでおいたら(そして積読の山に埋もれる)、アフタヌーンでコミック版連載が始まってしまい、慌てて取り出して読んだ。原作の方はもう4巻まで出ている(のでそれなりに人気はあるんだろう)。
ラノベっぽい体裁だけどラノベじゃないのかな、主人公30歳だしな。原作では単に肌の荒れた売春婦と描写される女性が、コミックでは美人でおっぱいが大きくてときどき服を脱ぐようになっていて感心したり。
プロットはあれだ、『エンダーのゲーム』そのまんまで、舞台が未来の宇宙戦争から現代の地域紛争に、主人公が天才少年から元ニートになった感じ。とはいえ、現代の戦争はすでに遠隔地からドローンを使って攻撃するようになっているので、フィクションだけど設定自体はかなりリアルな問題意識に基づいているといえる。
で、面白かったかと問われればまぁ面白かった。一気読み。文章下手だなーとは思ったが、主人公の手記という体裁なのでまぁ良い。平和な日本では発揮されなかった主人公の才能が戦場で花開くというのはなかなか痛快だ。もっとも、戦術の訓練しか受けていない主人公が、終盤になってとつぜん戦略的なことをしゃべり始めるのは、2巻以降の展開がミエミエでちょっと白けた。
続きを読みたいかと問われると……うーん。たぶん続編はもっと荒唐無稽な展開になるだろうし、ついていけない気がするね。少年兵を戦わせ続ける「大義」をどうでっち上げるのかには興味があるけど。まぁどっちにしろ、1巻だけ電子媒体で配っておいて、2巻以降は紙で買ってねというスタイルのシリーズは買わないのだが。
星海社
¥1,320
星海社
¥1,375
■ 2020年のオリンピックが東京に決まる
未来の自分が読み返したときにたまには時事ネタでも入っていたほうがいいんじゃないかと思うので。東京招致にはあんまり賛成していなかったけど、せっかく決まったんだからしっかりやりましょう、という感じだ。「おもてなし力」に関しては世界に誇れる我が国なので、きっと楽しいオリンピックになるでしょう。ただし、長野の開会式の再来だけは勘弁な。
で、今から7年後というと遠い未来のような気がするけど、じゃあ7年前はどうだったのよと日記を読み返してみると(長く日記を書き続けているとこういう「お楽しみ」ができる):
- まだApple製品を使っている (過去にもどって「やめとけ」と伝えたい!)
- まだQuakeで遊んでいる
- GTDを始めた
- パラボラアンテナをよく見に行っている
といった感じで、継続半分という感じだった。7年なんてすぐだな。