ただのにっき
2008-12-28(日) [長年日記]
■ 風邪で死んでいた
休暇に入ったとたんに風邪でダウン。2日寝込んだ。たぶん明日から復活できると思う。
ベッドの中ではiPod touchだけで過ごしてみたんだけど、やっぱメモリが少ないせいか、アプリを切り替えるたびに裏で動いていた何かが死んでしまい、次の起動でかなり待たされて、イライラするね。
やっぱ、つねに全アプリがメインメモリに載っていたPalmシリーズのアーキテクチャは、PDAとしては最高だったよなぁ。
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プロバビリティ・ムーン (ハヤカワ文庫 SF ク 13-1)(ナンシー・クレス)
Amazonのレビューでは「派手さがなくて期待はずれ」的な評価が多いけど、おれは面白いと思うな。
「共有世界」という特殊な能力を持つ遺伝的には地球人とまったく同じ異星人の、「秘密」に迫るために送り込まれた科学者4人。文化的なタブーを侵さないように細心の注意を払いつつ、科学的アプローチだけで調査を進めるものだから、謎はなかなか解き明かされない。読んでる方もカンニングなしなので、本当に何がなんだかさっぱりわからない。
でも、科学ってこういうもんだしさー、この「ちょっとずつ」感が逆にリアルで面白い。別に出し惜しみしてる感じもないし。状況証拠から仮説を立てて、じわじわと真相に迫る。さすがチャールズ・シェフィールドの奥方というところか。
ストーリーはやや平板で盛り上がりに欠けるところもあるが、まだ3部作の1作目なので、いちおう最後まで読むつもり。ところで「ムーン」「サン」とくれば3冊目は「スター」だと思ったら、「スペース」だったのでがっくり(アイマス脳の恐怖)。
早川書房
¥7