ただのにっき
2007-02-09(金) [長年日記]
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ラブロマ(1) (アフタヌーンKC)(とよ田 みのる)
(たぶん)第5回、かみさんが1巻だけ買ってきたマンガの続きを、おれが全巻買ってしまうシリーズ〜。ぱふぱふ。
って、またか! 全5巻でよかったよ、もー。
「アフタヌーン」を継続的に読むようになったときには連載も終盤で、ポップなものの絵は(アフタヌーンなのに)下手で、女の子は(アフタヌーンなのに)かわいくないし、萌え要素など(アフタヌーンなのに)いっさいなし。さらっと流して最終回、たいして印象には残っていなかったのだが。
でも1巻から読み直して、その第一印象が大間違いだったことに気づいた。クヤシイ。
あけっぴろげで物怖じしない根岸さんと、彼女に惚れて、心に浮かんだことを意識的にすべて口に出すことにした星野くん(ある意味モヒカン族)のカップルをめぐるラブコメ。というか、「言いたくても言えない」という恋愛モノにありがちな葛藤をすべて排除するとどうなるかという、ある意味「実験マンガ」じゃなかろうか。
葛藤がないからジメジメしないし、舞台の雰囲気も'80〜'90あたりの乾いた感じなので、主人公たちの猛烈なダッシュにぐいぐい引っ張られて、それが楽しい。星野くんの発言はとことんストレートなので、とてもかわいいとは思えなかった根岸さんが、読み進めるうちにどんどんかわいく思えてくる。マンガの力ってすごい。
学園モノなのに、夏休み、テスト、クリスマス、バレンタインデーなどの「イベント」がほぼ1回ずつしかないとか、なんか計算ずくなのかわからない割り切りもいいね。卒業式の回もあるけど本人たちのじゃないし(笑)。おかげでスピード感が失われないうちに最終巻までたどりつける。うまい。
どうも最近かみさんは、この流れを狙って1巻だけ買ってきてるような気がするな。なんだか悔しい(?)ので、さっき実装したamazonプラグインの新機能、isbn_detailでアサマシリンクしておこう。さぁ、全部買って読め。
9784063143973