ただのにっき
2006-09-16(土) [長年日記]
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メモリー 上 (創元SF文庫)(ロイス・マクマスター・ビジョルド)
上巻はほぼ全面に渡って暗くてじめじめした内省的な話で、「たまらんなこりゃ」と思いつつもちゃんと読めちゃうところはさすがビジョルドというべきか。
下巻からはミステリ仕立てになってテンポも上がり、がぜん面白くなってくるが、マイルズの「自分探しの物語」であるところはかわらず、「あれ、これってスペオペじゃなかったっけ?」と悩むことに。つーか、こんな結末でシリーズの続きが書けるのか(というか読者がついてくるのか)。
といいつつ、たぶん続きが出たら買っちゃうんだろうな……と思わせてしまうところが、また、さすがビジョルドというべきか。