ただのにっき
2006-08-26(土) [長年日記]
■ LL Ring
Language Update
事前に知らされていたとは言え、本当に会場がプロレスのリングだったのでビビる。寝坊してしまい、定刻に着くのは諦めたが、shiroさんのハワイから生出演を見逃したのは痛かった。あと、まつもとさんのプレゼンはトラブルがなかった(最近好調?)。
近年のLLイベントを見ていると、まつもとさんがいつも言っている「言語の世界は変化が少ない」というのを実感する。どの言語も、この1年で変わったところなんてほとんどない。まぁ、言語仕様がそうほいほい変わられても困るんだけど。おのずと周辺の話題に終始するので、これを「Update」と呼ぶのは無理があるように思える。まぁ、いろいろ見られて面白いからいいんだけど。特にSqueakは毎年面白い。なんでもっとメジャーにならないのか不思議だ(金の匂いがしないから?)。
LLで関数プログラミング
相変わらず半分も理解できないので、毎年このあたりでSchemeかHaskellをモノにしようと考えるが、いまだ実現せず。「ふつける」でも買って帰るか?
じゃんけん2.0
どう考えても地味な戦いになるのはわかりきっていたのだから、見せ方を工夫しないと……。「時間がない」ばかりが強調されていて、なんだかなぁ、という感じ。ただ、特定の言語に肩いれしないためにJavaのコードをあんなに書いたなひさんはすげぇ。
ところで、圧勝に近かったJavaScriptの強さの秘密は明かされたっけ?噛ませ犬対策を真面目にやったから?
きみならどう書く
フレームワーク対決。チーム開発でTDDまできちんとやったRailsは、身内の贔屓目を差し引いても、実用性の点で一歩抜きん出ていた感じ。もっとも、他のフレームワークの出来もなかなかで、Railsのアドバンテージも長くないんじゃないかという気がする。
しかし、どの作品も驚くほどコードが短かくて呆れる。たぶん、自分がフレームワークに興味が持てない理由も、そこにあるような気がするな。
LL Gong
いわゆるLightning Talks。プレゼンは場数だなぁ、とつくづく思う。毎年やってるような人の手慣れっぷりに対して、初出場組は言いたいことすら満足に伝わってこないことが多かった。最低でも、プロジェクタへの出力くらいスムーズにできるようになって欲しいものだ。
あとRubyネタがひとつもなかった。Railsにパワーを取られてしまい、実は新しいアイデアが出にくくなっているんじゃないだろうか。世の中、Webアプリケーションばかりじゃないんだし。
終了後の抽選会では、正規表現本が当る。ここで「ふつける」が当らないあたり、引きが弱い。まぁ、PHP本を引いてしまった某Rubyistよりはずいぶん実用性が高いけど。
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