ただのにっき
2006-04-05(水) [長年日記]
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ノヴァ (ハヤカワ文庫SF)(サミュエル・R. ディレイニー)
長年SFばっかり読んでるくせに、未読の名作は数多い。ディレイニーもほとんど読んでない(というか『アインシュタイン交点』は読んでるはずなのに記憶がないな……)。もちろん『バベル-17』も未読で、Ruby使いの風上にも置けないありさまである。
ということで『ノヴァ』が新装版になって出たというので喜んで買ったんだけど、まぁ、はっきりいって深読みするだけの知識もないし(解説をざっと眺めただけであきらめた)、素直に「変なスペオペ」として楽しんだよ。もっとも、スペオペだと思って「頭のおかしい船長と6人のクルーが爆発寸前の新星目指してまっしぐら!」みたいな話を期待するとハズれるし、ところどころにはさまるカティンの独り言は邪魔なだけなんだけど、ガジェットや超科学ネタが面白いのでよしとする。60年代の作品とは思えぬスタイリッシュさはすごい。
もっと年とったらまた読む(かも知れない)。