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ただのにっき

2005-07-16(土) [長年日記]

4000億の星の群れ (ハヤカワ文庫SF)(ポール・J. マコーリイ)

いかにもB級スペオペっぽい表紙だったのでイヤな予感がしたけど、読むものがないのだからしょうがない……と買ってみたら、中身はけっこうハードで本格的なSFだった。もうちょっと雰囲気に合った表紙にしてくんないかなぁ、ハヤカワさん。

本格SFには違いないが、かなり地味。おまけに表紙と違って貧乳の主人公がかなり抑制の効いた……というか抑圧的な性格なので、なかなか感情移入もできない。中盤、シェイクスピアのプリントアウトを手渡されるシーンでは、「おまえ、そこは泣くところだろ!」と思わず主人公にツッコミを入れてしまったほどである。

じゃあストーリーに没入できるかというと、項を追うごとに謎が解き明かされるわけでもなく、深まるわけでもなく(結末の数10ページで一気に解決するタイプ)。けっきょく面白いのは、異星の大地をひたすら歩く、サバイバルのところ。冒険小説として読めばなかなか面白い……かも。

Tags: book

スバルR1試乗

この9月でCIVICが車検、もう10年以上乗ってるし……ということでそろそろ次の車を、ということになった。「お前、こないだ200万もするバイク買ったばっかりやんけ!」とツッコむなかれ。金の出どころが違うのである。

で、ここ10年の車の使い方を省みると:

  • 3万kmしか乗ってない(!)ので、どう考えても維持費が高すぎ
  • リアシートにはほとんど人を乗せたことがない
  • ほぼ買い物用途、たまに遠出(といっても伊豆や御殿場程度)

つーことで、2シーターの軽でいいんじゃねーの、という結論。ということで、今日はSUBARU R1の試乗をしてきた(いちおう4人乗りだけど実質2シーター)。先日出たばかりのiグレード(SOHC)ではなく、DOHCのRグレード。高速以外ならどこ走ってもいいと言われたが、営業氏の設定した飛ばせる直線あり、タイトなワインディングありの、けっこう長いコースを走ることにした。

以下、雑感:

  • エンジン、下がぜんぜんねぇ。3500rpm以下は使い物にならず、その上はけっこうピーキー。DOHC 4気筒になったばかりの頃の250ccバイク(15年くらい前?)に乗ってる感じ
  • でも、ブン回してもそんなにうるさい感じはしない(ふつーの道で簡単にレッドまで回るのである)。「軽はうるさい」という先入観があっただけに拍子抜け
  • 足回りはかなりしっかり。軽という感じはしない、真面目な作り。さすが、軽の癖に120万もするだけのことはある
  • ハンドリングはまぁまぁ素直。ちょっと軽すぎるて切れ込む感じがあるかな
  • 内装も軽とは思えぬ高級感がある。2人乗りに割り切ったゆったりした空間作りもいい。でもエアコンだけはなぜかチャチ
  • ボディ剛性を確保するため、Aピラーがやたらと太い。サイドインパクトに耐えるため、ドア窓もけっこう狭い。それだけ安全性に気を配っているということだが、視界はちょっと狭いね
  • 外観は、サイドビュー、リアビューはすごく好き。ただ、フロントフェイスがださいんだよなぁ。なんだよあのグリルのデザインは

あとはCopenの試乗もしなくちゃね。

ダイハツCopen試乗

勢いがついたので、R1のインプレッションが薄れないうちにCopenの試乗もしてきた。かみさんが出かけてしまったので、Webで試乗車のあるディーラーを探し出して、ひとりR1200GSで出動。試乗車の倍の排気量のバイクで乗り付けるヤな客。

試乗車はおれ好みの黄色いCopen。こういう濃ゆい黄色が好き。なーんにも下調べをしていないので、事前知識ゼロの試乗である。スバルと違って決められた(しかも混雑した)3kmぽっちの試乗しか認められていないそうで、その点は大きく減点。つーか、店内でもスバルに比べてずいぶん待遇が悪い。お茶もでねぇし。このディーラーだけなのか、ダイハツ全体がそうなのか知らないが、ちょっとイメージ悪いよ。

以下、インプレッション:

  • シートが低い!(あたりまえや) コクピットはかなり雰囲気出ていていい感じ
  • ターボ付きということで、エンジンフィールはR1と比べるまでもなく良い。2500rpmからけっこう使えるトルクが出はじめるし、回転にリニアにパワーが出てくる。視線が低いからスピード感もあるし。その分にぎやかなわけだけど、嫌なうるささではない
  • 足回りはしっかりしてる感じ(直線ばかりだったのであまりわからず)。路面の感触はゴツゴツしてるけど、これは狙った味付けなんだろうなぁ
  • 試乗の途中でルーフをオープン。このギミックは……男の子のモノだねぇ。カタログに「男児向け」って書いておくべきじゃない?
  • オープンカーは初めてだが、いくら見上げれば空があるとはいえ、目の前には黒く縁取ったフロントガラスがバーンあるわけで、開放感ではバイクの比較対象にすらならないね
  • 装備はショボい。電動ドアミラーすらない。クラシックレーサーっぽい雰囲気を重視したCopenと、普通車にひけをとらない装備を重視したR1。目指す方向が違うとはいえ、快適性能はR1に軍配

で、帰ってきてから初めてカタログなど見たわけですが、車両価格170万円!? あ、ありえねー。ご縁がなかったってことで(笑) >ダイハツ

つーか、趣味のセカンドカー向けだよなぁ、どう考えても。これ1台で家族も乗せて、荷物も積んで……という用途にはやはり考えにくい。いや、乗る前からわかってたことだけどさ。デザインはモロに趣味で、最高なんだがなぁ。