ただのにっき
2005-07-09(土) [長年日記]
■ ASIMOプロトタイプデモ@ウェルカムプラザ
デモは1日3回あるというので、一番空いていそうな11:00の回を目指して青山へ。そう、今日は新型ASIMOをシモジモに見せてくださるというので、行って来たのである。
20分くらい前に着いたらまだガラガラで、ちょっと拍子抜け。P3が階段を上り下りしたときと比べると熱気が違う。それくらいASIMOが身近になって希少性が下がったということか? だいたい、待ち構えているのは大きなお友だちばかりだ。三脚に載せた集音マイクつきビデオカメラを構えている白髪のおばあちゃんがいたりして、ASIMOよりそっちの方に気を取られそうになる。ロボットのデモ会場には、ときどきこういう驚くような年齢層の人が混じっていたりして新鮮だ。
隣に座った事情通とおぼしき男性が連れの女性に語っていたところによると、「プロトタイプ」と付いているのはレンタル先の顧客に気を使ってのことらしい。まぁなー、すでに「ASIMO」はあるんだから、今日デモるのは「ASIMO 2.0β」とか、そんな意味合いだよなぁ。
そうこうする間に親子連れが少し来て、それでも座席は8割埋まった程度。デモ開始。お姉さんと現行ASIMOの掛け合いと時間稼ぎのビデオが流されたあと、真打登場。……は、速い!
現行ASIMOに比べて、赤く塗るほどではないが、マグネットコーティングしたくらい速い(←オタク向けの例え)。手を振る動作にしても、今までは皇族のそれだったのに対し、プロトは一般人のそれくらいキビキビ動く(←パンピー向けの例え)。動いているところを撮ろうとすると、おれ程度の腕前では必ずどこかがブレてしまう。屋内でシャッター速度が遅くなってるとはいえ、現行ASIMOではそんなことなかったのに。
そのあと、時速3kmで走る(?)デモ(腰関節の効果は絶大だ!)、握手をしたまま押したり引いたりすると立ち位置を変えるデモ(握手をするとき手を上下に振れるようになった!)をして終了。短いながらも楽しいデモでありました。
が、不満もある。首に加わった関節を使ったデモがない。おれ的には、あれは「1自由度を消費してまでASIMOに"萌え"を導入した開発陣の大英断」なので(超勝手な解釈)、あれを客に見せないのはどうにも納得がいかんのだが。