ただのにっき
2005-06-24(金) [長年日記]
■ はてなはまだまだオープンが足らない
yomoyomoさんは、はてなの「なんでもオープン」という姿勢に対して狂気だと大喜び(?)だが、社内会議の模様まで公開したのはさしずめ露出「狂」だろうか。
でもまぁ、元々はてなは普通の会社じゃないんだから、一般企業と比較して「狂ってる」とか言ってほめても虚しいのではないか。今日公開のTech総研の記事にも書いたが、なんでもかんでもオープンにする組織を我々はすでによく知っている。オープンソースプロジェクトである。オープンソースプロジェクトでは会議の模様(MLのログ)は当然公開だし、ユーザからの要望やバグ報告、プログラマ間の技術的なやりとりまですべて公開されている。
オープンソースの持つ狂気と、それとは裏腹な合理性については、『伽藍とバザール』をはじめとするESRの論文で論証済みである。「狂ってるけど正しい」のがオープンソースの正体だ。オープンソースで食っている企業は少ないながらもちゃんと存在しているわけで、はてなと比較すべきはそういう企業だろう。ということは、はてなはまだ、肝心のアレを公開していない。ソースコードである。
というわけで、はてなの次の一手は社内CVSリポジトリの公開であろう(予言)。いま、近藤さんの頭の中(非公開)では、HPL(Hatena Public License)の文面が着々と構想中なのである。
■ はてなはまだまだオープンが足らない(2)
恐ろしいのは、上のようなヨタ話(と書いた本人は思っている)をブックマークした人たちの中に、きっちりid:jkondoやid:naoyaが含まれてることだったりするんだよなぁ……。