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ただのにっき

2003-07-16(水) [長年日記]

広島(2)

なんか、出張先が暑くなるというパターンが多いような。これからの季節、どんどん暑くなるし、たまらん。

ホテルのすぐそばに白神社という神社があったので、朝からこま犬GET。広島固有種である「玉乗りこま犬」がちゃんといたのでラッキー。

出先までは路面電車でチンチン。今日は「乗り換え」という技も会得した。楽しいな、路面電車。でもあの道をバイクで走るのは勘弁して欲しいかも。

広島(3)

仕事が終わった後、微妙に時間があったので、原爆ドームへ。修学旅行は九州だったので、長崎には行ったことあるんだけど。

生で見る原爆ドームは、なんというか、すごい迫力で、見ている者に自然に頭を垂れさせる圧力のようなものを感じる。この強いメッセージは、60年近くを経ても衰えていないのではないか。なるほど、コイツは永久保存する価値がある。また、こういういわば負の資産までも世界遺産に指定する、ユネスコの懐の深さに感心した。なんにせよ、地元のお婆さんに手かざしをしてもらっているひげ面の白人青年という謎の風景も含めて、なんだか不思議な空間であった。ホンモノは違う。

一方、周辺にある平和記念ナントカとか、カントカの塔みたいのは、抽象的で殺風景なデザインで、ぜんぜん人間的な感じがしない。ダサい。こういうのはドームの持つパワーを薄める役にしか立ってない気がする。特にあの、千羽鶴を収めたビニールハウス。なんだあれは。千羽鶴ってぇのは大事に保管するもんじゃない。刹那的なところに意味があるんじゃないか。

とは言え、平和記念資料館の中で8:15に止まった腕時計を凝視したまま1分近く微動だにしない少女なんてのを見かけてしまうと、なるほど、こういう箱は必要なのだと考えを改める。もしおれが資料館の建築を任されたら、ドームの地下を掘り抜いて作るね。アレを頭上に感じながら見学したら、あのコンクリート打ちっぱなしの箱の中で見るより何倍も効果があるぞ。

……とまぁ、いろんな意味で考えさせられる体験であったよ。ちなみに一番印象に残ったのは、核実験のたびに広島市長が出し続けた抗議の電報の山であった。あんなにたくさん実験したんか。正真正銘のキチガイだな、あいつら。

広島(4)

で、予定以上にのんびりしてしまい、飛行機の時間がかなりギリギリになってしまった。あー、間に合って良かった。

疲れたのでruby-listでスレッドが伸びてるERBの話に参加するのは明日以降に……