ただのにっき
2003-05-30(金) [長年日記]
■ 昨日のbsfilter
spam 46通、フィルタ率100%、誤認識0通。よしよし。
いろいろいじろうと思っているんだが、なかなか時間が取れないな。今日は夕方、早めに退社して日経ソフトウェア創刊5周年記念セミナーに行くのだ。
■ ソースコードの基本的人権
まつもとさんが「フリーソフトウェアは思想だ」と書いたことに対して、「いや、自分はそんなつもりでフリーソフトウェアを書いてないから」的な反応がけっこうあるようだ(5/28の周辺)。「思想」を押しつけられそうな気がして、恐怖を感じているのだろうか?
しかし安心していい。フリーソフトウェアの思想は、作者本人に降りかかるものではないからだ。フリーソフトウェアの思想というのは、いわば「ソースコードに基本的人権を!!」とでも言うべきものだ。そこには作者をどうこうしようという意図などない。あくまで主体はコードだ。
ソースコードの基本的人権とはどういうものかと言えば、おなじみのコレである:
- 自由に子供を作る権利(改変の自由)
- 自由に移動できる権利(配布の自由)
コードは衣食住を要求しないので、このようにたいへん少ない権利で満足する。さらに「家族と一緒に住む権利(著作権保護)」を入れてもいいかも知れない。これに加えてGPLでは、
- 生まれた子供にも同じ人権を与える義務
を課している点がポイントであるが、見ればわかるように「義務」なので評判が悪い。子供からしてみれば権利なので、そんなに不自然ではないはずだが。
独占ソフトウェアは独裁国家の住人と同じで、上記のような基本的人権を認められていない。オープンソースの中にも、権利を制限している場合がある。人権保護団体であるFSFやRMSが独占ソフトウェアを攻撃するのは当然だ。フリーソフトウェアを語る時に、どうしても思想的、政治的な言葉が入ってきてしまうのは、こういう状況があるからだ。
さて。となれば、人権を付与する対象が「人間」でなく「コード」であると言う点さえ気にしなければ(慣れればたいして困難ではない)、フリーソフトウェアに対しても普通に人に接するのと同じように振る舞えるはずである。
■ ColorMatch 5K
色使いが苦手である。tDiaryでもおれが作ったテーマはほとんど単色で(例外はCandyくらい)、たいていはどんな色を組み合わせたらいいのかよくわからない。
で、shinoさんの日記で見つけたこのサイト、主要な色を選ぶだけで、組み合わせ可能で無難な(笑)色を選んでくれる。こりゃ助かる。
追記: 進化系
■ 日経ソフトウェア創刊5周年記念セミナー
会場近くでkitajとばったり会ったので、通路を一緒に歩いていたら、ロビーの椅子に座ってふつーにPCをいじっているまつもとさんを発見。参加者の一人かと思ったよ(汗)。声をかけて自己紹介。パネルの中身はcapsctrldays参照(ってぉぃ)。そして、休憩時間には咳さんを紹介される。うわー、この2人が並ぶと恐縮しちゃうよ。