ただのにっき
2002-06-28(金) 7064歩 [長年日記]
■ ぶたじるvsとんじる
サブタイトルのプレフィックスに「W杯」って書きそうになったがやめた。
それにしても、「豚汁」→「ぶたじる」→「ブラジル」という昨日の駄洒落が一発で理解できなかった人が意外に多くて、夕べの我が家ではその点に関して議論が重ねられたわけだが(おおげさ)。北海道出身のかみさんは「ぶたじる」派だが、関東出身のおれは「とんじる」がメジャー、「ぶたじる」はかなりの少数派という認識。試しにGoogleしてみると、とんじる550件、ぶたじる460件で、とんじる優勢だが圧倒的というわけでもない。
文法的には「とん」と来れば「じゅう」になるのが筋なので、最初から重箱読みでない限り語源は「ぶたじる」であろう。どこかで「ぶた」→「とん」への変化があったはず。そう思って調べてみたら「ぶたじる とんじる」で184件。みんな悩んでいるようだ(笑)。
1995年にfj.rec.foodで行われた調査によれば、北海道と九州は明らかに「ぶたじる文化圏」、東北・中国が「とんじる」、都会は混在という感じ。とかち情報局による調査は北海道における「ぶたじる」の圧倒的な支持が明らかになっている(って回答数50かよ)。九州・北海道から上京してきた人が、「ぶたじる」が通じなくて愕然、という事例もたくさん。これは、「ぶたじる」で全国統一されていた時期もあったが、その後発生した「とんじる」族が勢力を伸ばしている、しかし北海道と九州にはまだ上陸していない、と見たがどうか。
「豚汁食べたきゃブラジルへ行け」なんて駄洒落に親しんだ人にとって、ブラジル戦で豚汁を食べるのはごく当たり前(?)の行為だろうなぁ。2年前のオリンピックで同じネタ(9/20分)やってる人もいるし。ちなみに手元のVJE-Deltaでは、「とんじる」は一単語として変換されるが「ぶたじる」だと「豚」「汁」と分割して変換される。VACSが町田の会社だからであろう(そうか?)。
なんにせよ、こんなネタでも即座にいろいろ調べ(?)が付く、Webってすごいなぁ、というのが結論だ。って結論になってへんがな。
■ Re: Reply-To
私感だけど、おれはReply-Toを付けないML運営者は怠慢だとすら思ってる。あくまで現時点の環境を鑑みて、ではあるが。Mail-Reply-ToやMail-Follow-To(だっけ?)みたいなヘッダが十分メジャーになれば別かも知れないけど、返信に関して「返信」と「全員に返信」くらいしか装備していないMUAがほとんどの現状では、MLにはReply-Toをつけるべきだ。つーか、Reply-ToのつかないMLでは発言する気が萎えるんだよな、おれ。
Reply-Toの弊害に関して引用されるのはたいてい``Reply-To'' Munging Considered Harmfulだ。他の文書を見たことがない。唯一無二のバイブルなのだろうか(あとはdjb文書や某前野文書もあるにはあるけどあえて無視:-)。この人、いろいろ理由はつけてるけど、「ようするにプライベートなメールをMLに流しちゃった自分のミスの言い訳してるだけとちゃうんかい」というのが正直な感想。
MLがグループコミュニケーションのためのツールである以上、デフォルトの返信先がMLになるのはごく当たり前だ。それをわかった上で送信者個人にメールするなら、十分気をつけて真っ先にToを書き換えるのが普通だろう。学校の放送室で、うっかりマイクのスイッチを切り忘れてヤバい発言しちゃうのと同程度の危険性である(ヘンな例え)。
そんなうっかりミスの防止のために、なんで普通にMLを利用するその他大勢の人たちがいちいち「全員に返信」を選択して、Toを消して、Ccの内容をToに移動して……なんて面倒なことをせなあかんねん。例えばテレビ会議で、発言するたびにいちいち複雑なスイッチを切り替えないと全員に話が伝わらないなんて面倒なシステムがあったら、誰も使わんよ。ちなみにBecky!には、MLのアドレスを登録しておくと、送信前に「本当に送っていいのか?」と聞いてくる機能がある。うっかりミス防止なら、こっちの方がよっぽど有効だと思うぞ(習慣化してしまうと意味がないという罠もあるけど)。
ループの防止だって、MLへの投稿を登録された人だけに許可するだけで防げるだろう。公開されたアドレスには漏れなくspamが届くようなご時世に、オープンなMLを運営するなら当然の措置だと思うし、そういう運用のMLで不正なエラーメールによるループが起きた例なんて、もう何年も見たことがない。少なくとも、そういう一部の腐ったMTAの対策のために、参加者全員に不便を強いるなんて間違ってる。
MLサーバがReply-Toを追加(書き換えまではしなくてもよろしい)するのは、コミュニケーションをスムーズにするための「サービス」だ。メールヘッダは書き換えない方がいいなんて主張は、サービスの否定だ。便利になりゃなんでもいいと言うわけではないが、たいした弊害もないのにそれを封じ込めるこたぁないだろう、と思うわけである。ついでに言っておくと「欧米では一般的です」なんて理由も論外である。