ただのにっき
2001-08-13(月) 4937歩 [長年日記]
■ 靖国参拝
どこも小泉の参拝問題で大にぎわいであるな。
小泉個人のことはどーでもいいのであるが。まぁ、あの年代でも靖国の呪縛から逃れられない自民党員、という姿に憐愍の情をおぼえる、という程度。中曽根くらいの年代なら、まだ「勝てたかも知れない戦争」という幻想にひたっちゃうのはわかるけどねぇ。戦後世代でアレじゃあ、哀れだよなぁ。自民にいるとああなるのかね。
情けないのはマスコミと国民だ。
なんでマスコミは小泉がそこまで靖国に固執するのかという点を突っ込まないのか。なぜ千鳥が淵だけではダメなのか。戦没者追悼集会に参加するだけでは追悼し足りないとでも言うのか。ここ数日間に見聞きした新聞・ニュースではそれくらいの基本すら抑えているところはなかった。単に小泉の談話を垂れ流してるだけじゃ、ジャーナリズムとは言えんだろ。ホント、日本って国はジャーナリスト不在だよ。
それから世論調査では賛成・反対は半々で、若くなるほど「問題があるとは思えない」らしい。それって単に無知ってだけじゃねーか。まぁ、中にはちゃんと考えて、いろいろ調べてそういう結論に達した人もいるだろう。でも、大半が単になにも知らないだけ、中国や韓国に文句言われるのがしゃくにさわるだけ、小泉ラブ、って理由で回答してるぞ、これ。ちょっと調べれば、靖国神社は神道とはかけはなれた、単なる大戦の残党にすぎないことくらい理解できよう。そもそも、天皇家すら参拝をやめて久しいのに、わざわざ総理大臣が参拝する理由がどこにある。行き着く先は衆愚政治だよなぁ。つーか、すでにそうなってる気もするけど。
そういえば、靖国には一言いっておきたいことがあるんだった。あそこの正面にあるこま犬、台座が高すぎてちっともまともな写真が撮れないんだよっ。もっと国民の目線の高さにこま犬を置かんかいっ(←けっきょく個人的恨みか?)。