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ただのにっき


2010-09-30(木) [長年日記]

パーフェクトソフトウエア(ジェラルド M ワインバーグ/伊豆原 弓)

読みながら、なんとも評価しにくい本だなぁと思っていた。

ソフトウェアテストに関して書かれた本である。が、いわゆるノウハウ的なことはほとんど書かれていない(せいぜい「バグの重要度は4段階にせよ」という指針くらい)。じゃあ何が書かれているかというと、テストに関わる人間について、実例を交えつつその「心理」を解き明かしている。

(テストファーストでない限り)開発の最後の工程であるテストには、人間の(きたない)心理がもっともよく現れる。そんなテストを取り巻くさまざまな場面に遭遇したとき、本書のような知恵があれば、きちんとテスト結果を評価し、正しい(もしくは可能な限り良い)判断を下せるようになるだろう。と思う。

けどまぁ、そう簡単にはいかないだろうなぁ。

で、最後まで読んで、訳者あとがきに「本書はテスト技術者にとっての『ピープルウェア』である」的なことが書いてあって、かなり納得した。つまり、技術面でさまざまな進歩が見られるようになってきたテスト技術者にとって「精神的なよりどころ」や「心の理想郷」みたいなものへの道筋をしめした本ってことだ。

そう考えるとけっこういい本かもしんない。もっとも、だとするといささか読みにくいのが難点だけど。一読して意味を取りにくいのは訳文のせいかなぁ。

ピープルウエア 第2版 - ヤル気こそプロジェクト成功の鍵
トム・デマルコ/ティモシー・リスター/松原 友夫/山浦 恒央
日経BP社
¥ 2,138

パーフェクトソフトウエア
ジェラルド M ワインバーグ/伊豆原 弓
日経BP社
(no price)

Tags: book

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